ファンダメンタル投資 初級編 【手順とポイントを解説】
ファンダメンタル投資をしたいけど具体的にどうすればよいの??
そう思っている方は必見です
ファンダメンタル投資のやり方を1つ1つ丁寧に解説します
このブログを読めば以下の事が分かります。
- ファンダメンタル投資をする前に最低限覚えておきたい事
- ファンダメンタル投資の具体的手順とポイント
- 目標株価の設定方法
ファンダメンタル投資をする前に最低限知っておきたい事
このブログを読んで下さっているのはファンダメンタル投資をやった事がない、もしくは知らない、株式投資を初めたばかりの方かもしれません。
知らない言葉や単語が多くて何から覚えればよいのか分からない人もいるかもしれませんね。
そんな方は、まずは最低限以下の4つを覚えて下さい。
そして、知るだけでなく、実際に使って投資に活用できるようになって頂きたいです。
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- 自己資本比率
- 決算短信
4つの言葉を説明をする前に、
ファンダメンタル投資についてお話させて下さい。
ファンダメンタル投資で大切なのは
企業が本来もっている価値を算出する事にあります。
そして、どの銘柄の株価もいずれは、その企業が本来もっている価値にまで近づくという
前提条件より投資を行っています。
本来価値を適性に判断できるようになれば、現在の株価が割高なのか、割安なのかを判断できるのです。
では、その企業の本来価値とは何なのでしょうか?
それは『収益性』と『資産性』の2つにあります。
ファンダメンタル投資では、この『収益性』から企業価値を算出し
割安な株に投資する事をグロース株投資と言います。
また、『資産性』から企業価値を算出し割安な株に投資する事を
バリュー株投資といいます。
ポイント
ファンダメンタル投資には大別すると以下の2つがある。
グロース株投資
収益性に対して現在の株価は割安だと判断する場合に投資
バリュー株
資産性に対して現在の株価は割安だと判断する場合に投資
出来れば両方持っている銘柄に投資するにこした事はないのですが、そういった銘柄は多くはありません。見つける事ができればチャンスかもしれません。
なぜこの話しを先にしたかたというと
グロース株に投資をする場合に大切なのは
冒頭の5項目にあったPERになります。
バリュー株に投資をする場合に大切なのはPBRという指標になります。
・PER(株価収益率)について
PERとは、Price Earnings Ratioの略で、1株当たりの純利益に対して株価が何倍なのかを示しています。
計算式にすると以下の通りです。
PER = 株価 / 1株当たり純利益(EPS)
具体例を以下に示します。
A社の場合
株価 1000円で純利益 100円のA会社があるとします。
A社のPERは
PER=1000/100 =10倍
となります。
つまり、A社の株がこのまま同じ100円の利益を10年出し続けたら、株価1000円と同じになるため、投資家は、投資した1000円を回収する事ができたことになります。
PERは、投資した金額が何年で回収できるのかを表しています。
PERの目安は、最終的に15倍程度に落ち着くと言われており、15倍を目安に調査してみましょう。
※成長率も確認しよう
成長率は言葉そのままの意味になります。調査する際は、以下を確認して下さい。
調査している銘柄の売上が毎年どのくらい伸びているか??
また、売上から原価や経費等を引いた純利益がどのくらい伸びているか??
成長率としては、前年の利益に対して5~10%以上の成長率は欲しいです。
・PBR(株価純資産倍率)について
PBRとは、Price Book-value Ratioの略で、 現在の1株当たりの純資産に対して、株価が何倍なのかを表しています。
公式にすると以下の通りです。
PBR = 株価 / 1株あたり純資産(BPS)
よく分からない方もいると思いますので具体例を示します。
株価が1000円で、純資産2000円のA社があるとします。
A社のPBRは
PBR = 1000 / 2000 =0.5倍
となります。
2000円の純資産価値があるか株を1000円で買えたので、お得な買い物だったという事になります。
つまりPBRは1.0倍以下であれば、割安な株であるという事になります。
・自己資本比率について
投資初心者であれば覚えておいて欲しい重要な事をがあります。
リスクの中でも、最重要で避けるべきリスクは、信用リスクです。
信用リスクとは、投資した会社の信用があるかどうかという事です。
信用できない会社には絶対投資してはいけませんし、破産可能性がある会社にも投資してはいけません。
なぜなら破産してしまったら、株価は0円になってしまうからです。
その信用リスクを避ける為に、投資する会社の安全性を確認する事が大切です。
自己資本比率は、投資する会社の安全性をはかるる指標になります。
自己資本比率を公式にすると以下となります。
自己資本比率 = 自己資本 / 総資産 ×100
総資産は、負債と純資産の合計です。負債は必ず返さないといけないお金で、純資産は返す必要のないものとなります。
自己資本比率とは総資産の中でも返す義務のないお金の割安がどのくらいあるかを示したものになります。
目安は、20%~50%が普通で50%以上あれば高い方になります。
慣れていない最初の内は、50%以上ある銘柄から選ぶようにしましょう。
・決算短信
決算短信は、会社決算の速報版で、先ほどの説明したPER、PBR、自己資本比率などを調べる際に活用します。
そしてファンダメンタル分析をする方は、必ずみるようにして下さい。
会社の決算情報の中で最も最新の情報は決算短信に記載されるからです。
株式投資といったらまず四季報を思い浮かべる方は多いかもしれませんが、四季報は決算発表された後の情報をまとめたものになります。
なので、株価は、この決算短信がでた直後、もしくは次の日ぐらいに、一番大きく動きます。
チェックしている銘柄、もしくは保有している銘柄の決算短信は必ずみるようにしましょう。
2.ファンダメンタル投資の具体的手順とポイント
ファンダメンタルの手順を以下に示します。
1.スクリーニングで、先ほどのPER、PBR、自己資本比率など条件を指定して銘柄を絞って下さい。
オススメは業界を1つに絞って検索する事です。
先ほど、PERやPBRの目安をお伝えしましたが、それは一般値的な目安にはなりますが、
業界によってPERやPBR等の目安が違ったりするからです。
業界を絞る事で、その業界の目安を自分なりに調査してから投資する事でより高い精度の投資ができるようになります。
業界を絞る際は、市場成長が期待できるところにするのがよいでしょう。
2.調べた決算情報をExcelに入力
3.目標株価を設定(目標株価の設定方法は後ほど記載)
Excelからさらに、割安性が高い銘柄を絞りこむ。(3~5銘柄まで絞りれこめるのがよい)
4.絞った銘柄の決算説明資料を読む(銘柄をさらに絞りこむ)
5.銘柄の決算短信、ヤフーファイナンス、グーグルで他の情報について調べる。
6.注文
3目標株価の設定方法
投資において、入口を決める(銘柄の購入)ことも大切ですが、同じぐらい出口(銘柄の売却)を考えておく事は大切です。
出口を決めるには、購入しようとしている銘柄の株価がいくらになるかをあらかじめ想定しておく必要があります。
では、株価はどのようにして決まるのでしょうか??
以下に目標株価を設定する為の公式を記載します。
株価 = PER ×1株当たりの収益
株価 = PBR ×1株当たりの純資産
見たことある式かと思いますが、先ほどのPER、PBRを式変形したものになります。
具体例を示すと
IT業界A社の収益を決算短信等から調べてみると、1株当たりの収益が100円だったとします。
IT業界のPERを調べてみた所平均値が20倍だとします。現在、A社の株価は1000円です。
そうすると復習になりますが
現在A社のPERは
1000 / 100 = 10倍となります。
よって、収益はこのまま変わらない、もしくは成長が期待できると考えると
A社の将来株価は
業界平均PER20倍 × 100(収益) = 2000円
になると想定できます。
もちろんそうなるとは限りませんが、1000円で買えば、将来に2倍になる可能性があるわけです。
この将来株価の設定を精度よく行える事ができれば、リスクを抑えつつ、資産を大きく増やす事も可能です。
まとめ
以上がファンダメンタル投資の初級編になります。
最初は難しく1つの銘柄を買うのにも、とても時間がかかるかもしれません。ですがそれで大丈夫です。皆、最初は初心者です。
覚えるというよりは、実際に投資をしながら、慣れいけばいいと思います。
注意しないといけない事は、最初から資金を入れすぎない事です。
まずは無くなっても大丈夫と思えるぐらいの金額にして、勉強する事に集中しましょう。
上達するコツは、1日数分でもいいので、毎日何かしらの投資情報に触れる事です。
自分のファンダメンタル分析をExcelにまとめて、結果に対してどうだったのかを分析してみるのもよいでしょう。
この記事が、皆さんの参考なったのであれば幸いです。
また、内容に対しての質問や感想、記事にして欲しい内容等があれば、コメントの方、宜しくお願いします!